入門「太刀魚釣り

太刀魚について

 

 

太刀魚は、日本各地の沿岸から東シナ海、インド洋にかけて広く生息している魚です。通常は水深150mまでの砂泥底を回遊していますが、もともとは夜行性であるために、日が沈む頃になると中層から表層近くまで上がって来ます。

 

昼間は海底近くに潜んでいる事が多いようであり、エサとなる小魚などの回遊がある場合には大小の群れとなって活動します。太刀魚は常にエサとなる小魚を追い求めて行動しているために、その遊泳層ははっきりと定まってはいません。

 

太刀魚の産卵時期は6~10月とされています。稚魚や幼魚のあいだは、甲殻類の浮遊幼生や小魚などを食べて生活しています。成魚になるとカミソリの様な歯で小魚類を食べますが、時にはイカや甲殻類を食べる事も確認されています。

 

太刀魚の行動パターンは、成魚と幼魚とでかなり違ったものとなります。成魚は夜間は海の底の方にいますが日中は海面近くまで移動してきます。特に朝日が昇り始める頃や、夕日が沈む頃になると、水面近くまで群れて捕食するようになります。

 

一方、幼魚は日中は泥底の上100メートルあたりのところを群れていて、夜になると海面近くまで移動してきます。

 

太刀魚は最大で1.7m程まで育ち、体型は細長く上下のアゴに鋭いギザギザの歯が並んでいます。内湾から湾口にかけて、水深100m前後の海域で小魚を追って中層を回遊しているため、棚を見極めることが太刀魚釣りの成果を左右することになります。